2016年7月23日土曜日

作品 3

この前のトンテンカンの作業日は、6月18日、暑い暑い日で、降参しちゃって研ぎだけの人や、火に炙られて今日は止めたと途中で次に延ばした人などいて、私も後は焼き入れだけになったのだけど、焼き入れは次回にした。

そこで、最後に師匠に言われたのが、鍛接の時もっとしっかり叩いてしっかり圧着すると、ハガネと軟鉄の間がきれいに出来ると言うこと。その目で見ると今までの小刀はどれもきれいに着いているとは言い難い。3年目に入ったところでもう一段上を目指しましょう!というところ。世田谷区で開催されている刃物造りは、5年間で1人前になるのが条件とか、同じ条件ならあと3年で、まともな物が出来るはず、頑張ろう!

このあたりになると、作った順番を良く覚えていない。
 ⑪⑫はデザイン的には似ている。⑪を作って、形が気に入ってもう少しかっこよくと、考えながら⑫を作った。はじめの頃よりは、目指す形に近づいてきているが、鍛接後ながめて、もう少し何とかスマートにしたいけど、どこ直そうと考えて相談したら、支障が一寸アドバイスしてくれてこの形に。最後の仕上げの一歩がまだ出来ない。

⑬ 形も悪くないし、はがねもだいぶ薄くなったし、何だけど、鍛接がうまくできなかった。特に刃の根元が浮いているし、継ぎ目が黒々と見える。はがして再度鍛接してもあまり良いことはないとはいうものの出来の悪いのを置いておいても良いこと無いから、もう一回はがしてみるかと考え中。
 ⑭古いタンスの引き出しの取っ手を手に入れた。それをまっすぐにしてハガネを付けてみた。この軟鉄いつものに比べて、すぐ老けてぼろぼろになる。まだまだ素人の手には、それぞれに温度を見分けるというのはなかなか難しい。鍛接も付きはしたけれどぴったりとは行っていないので、何とか作り直したいと考えている物の一つ。
⑮ 逆刃をもう一本と思って作ったのだけど、既に作ったのと形が似てしまって、面白くない!のと、ハガネが厚くて研ぎ出しが進まないのとで、宙ぶらりんの状態のまま放置。さてどうしよう?!
⑯一寸どっしりしたのを作りたい。形はオーソドックスな切り出しタイプと作り出したのだけど、軟鉄が厚すぎで、もう少し打ち込んで薄くすれば良かった!とか、ハガネを薄くしたのだけど、薄くする方に力が入って、温度をちゃんと見ていなかったらしく、はが願われた部分が出来た。そして鍛接も刃先以外、付きが悪い。とこれも作り直しを考え中。

日本以外の国のナイフ類はハガネのみで作られているので、鍛接がうまく行っている刃物ならハガネを早く薄くできれば、そのままでも良い刃物になるハズなんですよとは、師匠の言。残年ながら、我が家の電動の家庭用包丁研ぎでは、遅々として進まずなのです。何か良い方法はないかな〜と考え中。

作品 2

⑤は、大きく作るつもりがやっぱり小さくなってしまった。全長10センチぐらい。ただ、軟鉄も鋼鉄も必死で叩いて全体に薄く出来上がったので、研ぎも厚い物より早くでき使い勝手も良くなった。鉛筆削りに使用中。
⑥は、もうちょっと大きくて全長15センチぐらい、厚さも持ち手部分が5ミリある。どっしり重い。私の好みではもう少し軽い方が良い。もう少し丁寧に仕上げの研ぎをすれば実用になると思う。





















⑦は、考えて確認したつもりで、逆刃になった!
「打ち付け鍛接終わった!」とながめたら、
「あれ?おかしい、逆刃だ!」
「アーアあの苦労は、何だったんだ!」と嘆いたら、リンゴの皮を剥くのに使えますと言うことで研ぎ始めたのだけど、まだ研ぎ終わっていない。刃にした部分よりハガネをだいぶ長く鍛接。その長かった部分がしっかり鍛接されず浮いていて、その部分に接着剤を流し込んで固めてあるのが、ちょっと気にくわなくて、作業が進んでいない。今回ながめて、ちゃんと研ぐ気になった。リンゴ剥いてみなくちゃ!
⑧は昔見た日本のカミソリの形を真似してみた。実際に出来上がってみたら、かっこよくないし、軟鉄もちょっと厚いし、はがねも一寸厚めで、研ぎも悪い。まったくかわいがる気がなかったのが、よく分かる出来。作り直すか?
⑨ はじめに考えた形と出来上がった形が違って、考えた方に刃を付けたのだけど、そっち側より反対側の方が刃が着いている感じだね、と周りの声。その上両側に着いているのも時には便利という話も聞こえてきて、じゃ!とこの形に。仕上げして、実際に役立つかどうか試してみないと。。。
⑩作って見た物の、今の所作品入れの中で遊んでる。持った感じ悪くはないけど、良い!使おう!とならない。スマートさに欠けるという感じかな。



 

2016年7月19日火曜日

作品 1

だんだん上達してきて、刃物を作る事に関して目新しい事はほとんど無くなったという事もあって、ついついブログと疎遠になっていた。
今回は作った刃物を並べてみる。
                                                                                                     

これらははじめたころの作品。手伝ってもらってやっと鍛接できた物もあるし、何とか自分でできた!となってもやっぱり整形するときに手伝ってもらったりとしていた。

①が最初に作ったもの。まず、紙に作りたい物を書いてこいと言われて書いていったのにまったく違った形になってしまった。刃も裏に着いたハガネのサイズはもっと大きくできるのに、小さいサイズになってしまって、ともかく作ることができたという代物。できた!と思ったときには、それなりに切ることもできたのだけど、見直すとまだ刃もちゃんとしてない。研ぎ直して完成させなければ、とまた取りだして砥石の側に置くことにした。

②が2番目の作品。ちょっとカッコを付けてみた!と言ったところ。師の作品を見て、柄の部分を丸めてみようと試してみたが、全体としては寸詰まりで使い勝手も良くない。できれば作り直そうかなとも考えている。
                                                                                                   
























3番目と4番目は同じ日に作成した物。3は柄を丸くして刃を長くと、再度挑戦。こちらの方がいい感じに出来上がった。研ぎもしっかりできた。素人から入門したてぐらいに上達(?)下という感じかな?もう一本の4のほうは、柄をねじってみようと言うのがテーマ。スーとしたスマートなところがかっこいい!となったけど、使い勝手はイマイチ。出来た出来たとふれてまわって飾っておく代物というところかな。