今年最後の刃物造りの会開催!今日は全員集合。久しぶりのO夫妻にはしっかり鍛接をマスターしてもらうというのが今日の全体目標。私は、我が家のコーヒーウォーマーのろうそく入れを鉄の打ち出しで作ろうというのが目標。
だんだん上手になってきた!と言うことで作業日が1日になっただけでなく、はじまり時間も1時間ほど遅らせることにした。
作業場に着いてみると既にO夫妻到着!で、はじまりの時間が遅くなったとお知らせしてなかった?と焦ったのだけど、来るための道路が空いていたため、それも高速使ってた!で、あっと言う間に着いたとのこと。それから炉の準備。
火が熱くなったところで、O氏に始めるように勧めたが、O夫人が始めたもののO氏は後から、とのことで、私が作業開始。軟鉄を赤くしてセッセと叩いて伸ばす。伸びるのびると言いたいところだけど、なかなか伸びないし、薄くなったところは油断すると老ける。一ヶ月の空白で腕が落ちた!と言いたくなるけど、実はまだそんな腕は上がってない、ちょっと後戻りしたというところ。
今日は手持ちのコーヒーウォーマーのろうそくを乗せる部分を作る予定。鍛接無しの作業で、鉄の扱いに少し上達しようという試み。コーヒーウォーマーはこんな形。
そして作りたいのは右図のようなキャンドル入れ。
同じ形でなくとも同じような役に立てばよいので、形がいびつでもこだわらないと決めてきている。
さて、ろうそくを乗せる部分を薄くし、その後ろの柄の部分を細くして、と、悪戦苦闘。どうにかろうそくを乗せる部分を薄くした。柄の部分は細くしただけ。薄くなった部分にろうそくが入るくぼみを付ける作業が次の作業。このパイプの大きさがろうそくの大きさ、といってステンレスのパイプをT氏から渡されていた。このパイプを使って金床の穴を利用してくぼみを作り始めた。パイプは、くぼみの大きさを見るためには役に立つが、金槌で叩いてくぼみを作ろうとしたら、パイプの空間に丁度ハンマーがはまり込んでしまった。パイプを叩けばと簡単と思ったのに、叩ける場所が無くて、役立たず!
それで、丸タガネをW師からお借りして金床の丸い穴にはまるようにしてくぼみ作り。こちらは結構うまく行って、ろうそくが立つ部分は完成。
さてこれで持ち手を作ればいいと手の部分を切って形作った。大体できた、と平らな場所に置いてみたらなんと柄が重すぎて、ろうそく立ての部分が浮き上がってしまう。
持ち手部分を細くはしたけれど、充分を薄くしてなかったのが、まずは失敗の原因。
あれこれいじってみた物の、結局ウォーマー用には使えないと、こちらの作業は保留。
ちょっと休んでいる間に、ステンレスも火を入れたら変形させられるとわかり、当面このウォーマーのろうそくを出し入れするのに使っている卵の黄身を分けるセパレーターを変形させることに決めた!
ステンレスはなかなか変形させられないけど、この手は使える!と、家で作業に使うステンレスの品物で使い勝手の悪い物は何だったっけとちょっと考えたのでした。叩いたステンレスの卵分離器、家に帰って使ってみれば、無くなったろうそく入れほどでは無くても大分使い勝手が向上したのでした。
私以外の方はそれぞれ、一本小刀を作成して今日の作業は終了。
その後、場所を移して忘年会。それぞれ今年の作業を振り返ったのでした。