2015年1月20日火曜日

研ぎ、焼き入れについて

研ぎ、焼き入れ

今まで作った小刀をともかく使えるように研ぎあげたいと、電動砥石で出来るだけ毎日研ぐようにした。裏を平らに研ぐことは続けている内に出来て、全部平らにすることが出来た。反対側を斜めに刃として役に立つように研ぎ出してからが問題だった。最初から3本はW師に焼き入れしてもらった。その3本は研いで研いでと時間は掛かったがーー何しろ軟鉄もハガネも厚いのでなかなか削れないーーきれいな刃が研ぎ上がった。一本は大事にしまってもう一本は鉛筆削りとして役に立っている。もう一本は、形が今ひとつ気に入らないので、何とかいい感じにならないかな〜と、工夫の余地がないかと眺めている。
残りの2本は、焼きを入れたときに先に入った刃先と根元で刃先の研ぎあがりの巾がわずかに違っている。刃の堅さが違うので研げる厚さに差が出てきたのではないかと考えた。一度焼きなまして焼き入れ仕直したらどうだろうと、師匠に相談したところ、「焼き入れ仕直して良いことは一つもない」とのこと。このまま研ぎ続行と相成った。

焼き入れを行った後、私たちは現在もう一度火にあぶって焼き戻しを少しして出来上がりにしているが、普通は、灰の中に埋めてゆっくり冷ますのが本来のやり方で、そうして灰の中で熱が均一に広がり焼き入れもむら無く仕上がるのだと、師匠の説明があった。そこで次回からの焼き入れには、灰を用意してじっくり冷めるのを待つようにしようと考えている。

0 件のコメント:

コメントを投稿