2015年4月16日木曜日

第7回

215日 今年2回目のトンテンカンの日。記録しなくてはと思いつつ、飛ぶように日が過ぎて、記憶が遠くなり、従って今回は短く覚えていることだけをまとめました。

過日、W師とお会いしたときに、刃物の焼き入れをした後の熱の冷まし方で、刃物の出来上がりに差が出るという話がでました。我々が作っているような刃物は、水で焼き入れした後灰に埋めて冷ますのが良いと言うのを聞き、では、灰を用意して試したい!と考えました。そこで薪ストーブの灰を集めて山小屋から持って帰って来ました。

前回1月のトンテンカンの時は、刃物造りはしたものの寒いし、暗くなってくるしと焼き入れはしないでおわりにしました。それで前回作った刃物の形の改良と、新しく一本作るのが今回の目標です。今まで作った物を見直すと、裏のハガネの大きさに比して、刃の部分が小さくなっていました。そこでハガネの大きさ目一杯にしようと考え、刃の先端から鍛接したハガネのはじまで直線で結び、いらない部分を切り落としました。今までいつもわたなべさんが作業してくださっていたのですが、いい加減自分でと作業。



鍛接が間違い無く出来るようになるまで、しっかり訓練、つまり続けていかないと、すぐまた、上手くできなくなると認識したので、もう一本製作。出かける前にチェックした画像を頭に浮かべて、厚めで細めの鉄棒をなまして叩き、先を薄く、持ち手に丸みを着ける。今回は、なかなか上手くいった!と自画自賛。ハガネもしっかり叩いて薄くし、鍛接する面を軽く磨く。一応一人で鍛接終了。O氏、T氏も一本製作。

火の側にいるときはともかく、寒い。風もからっかぜで、しっかり着ていないと震え上がる。一月に差し入れのあった焼き芋に味をしめ、再度Oさんにお芋の用意をしてもらい、私は、干し芋を持ち込んだ。暖かい物を食べると、ちょっと幸せ!でした。
日が翳り始めたところで焼き入れ!灰に埋める初めての実験。今迄と同じように赤めて、干し柿色になるまで冷まして、水の入った樽にいれる。暫く水中を泳がせ、水を切って灰の中に埋め込んだ。次の日冷めたら取り出すということで作業終了。

次の日、いそいそと掘り出した作品4本のうち、O氏とT氏の切り出しは、今まで作ったものとかわりなく、後は研ぐだけでした。ところが私の2本はなんと刃が曲がってたのです。なんで⁈

曲がった作品抱えてW師の所へ飛んで行きました。そこで良く見ると1本は、刃の真ん中が鍛接出来てない‼ これは、次回剥がして付け直す以外ない、と言うことで放置。もう一本は、ハガネと軟鉄の接着部分のどこかにしっかり接着されていていない部分が有ると思われるものの、見える部分は、着いているので、軽い金槌で少しずつ叩いて直すのがよいだろうと、叩き方を教わり帰宅。彫刻刀の曲がった刃も叩いて作ると言うのを聞いて、頑張るぞ!とはじめたがまっすぐにすると言うのはなかなか大変!あと少しでまっすぐと思うのになかなかまっすぐになりません。次回のトンテンカンの日までにはとうとう刃はまっすぐにならなかったのでした。


0 件のコメント:

コメントを投稿