2015年1月20日火曜日

第6回

117日(土)
今年の初仕事、吹きさらしの寒い場所ですが、覚悟して、皆さん張り切っていきましょう!と時間の連絡をしたところ、S氏からなんと手首の骨折のお知らせ。お大事に!と言うことで、参加者はO、T夫妻。Gさんはお仕事で不在。W師は大理石を彫りながら参加者の監視!

今日は、先月W師に見せてもらったすっきりしたデザインの小刀を頑張るぞ!と作業開始。前回ののこりの軟鉄の板、約3×7センチ位の板から小刀を打ち出すというのが目標。トンテンカンとんてんかんと軟鉄を赤くしては叩くを繰り返し、約倍の長さまでたたき出したけれど、時間の掛かったこと!1時間以上掛かったようです。その間コークスの前に座っていたので暑くなったが、O夫妻は、研ぎをするつもりで来たからと、砥石を前に水を使っての作業。曇り空の下、1月の寒さにまともに晒されて15分作業を続けるのがやっと、と火の側に来て暖まりながら練習。

O夫妻は、研ぎのつもりだったから、刃物造りは、今日はしないとのことで、私とT氏だけが小刀作り。T氏は柄の長い小刀が目標と言うことで作業。私は、軟鉄で考えていた一応の形が出来たので、ハガネを薄くして軟鉄にあわせて切り出す。ハガネは赤いときだけ打つ、と言う基本が頭にはあるのだけどつい、もうちょっとと思い余計に叩きがちになる。まだまだ修行不足。

さて鍛接、と軟鉄とハガネをあわせてみると反っていてぴったり合わない。また、それぞれ赤めては金床で叩くのだが、なかなか思ったようにまっすぐにならない。そりを直すとき金床に置いて打っていたら、師匠に、手を放さないよう注意された。しっかりヤットコで形作る板を持って打ってそりを直していくところを見せてもらった。真似して頑張ったがなかなかまっすぐにならない。平らになったかなと思って平らな台に乗せると先だけ反っていたり、二枚合わせるとわずかにお互いがずれて反っていたり。どうにかぴったり寄り添ったようになったところで鍛接!

まずT氏が作業。赤くして赤くしてとガマンガマン!、しっかり温度をあげて鉄ロウをかけ、また赤くしてハンマーで叩く!成功!と言うことで、鍛接の要領は完璧!と言うT氏。ところが私の方は、先月パスした所為?と言うよりまだちゃんと要領が飲み込めていないというのが実情で、失敗。W師が「どれ!」と見て、「これ逆さまじゃない?」と言う。「え?」と冷静に眺めると確かに逆勝手。こっちに付けたら逆になるとかならないとか一生懸命何度も確認してたのに、ついでにT氏の作業も確認してたのに肝心の時に間違えていた。と思ったらT氏は見事に逆勝手に鍛接してたのでした。ケガの功名というか、鍛接し損ねたおかげでちゃんとした向きにハガネを付けることが出来た!と言っても、また、W師に鍛接してもらってしまった!また頑張って自分で付けねば。

鍛接出来たところで、今度は形をもう一度整えて、最後に焼き入れの予定。

午後になって曇り空が晴れて日の光が降ってくるようになったら、風が強くなり、更に寒くなってきた。夕方用事が入って居るという大石氏のご都合を有難く引用、早めに終了しましょうと、鍛接が終わったところで本日の作業は終了にした。空っ風が吹くと覚悟して来ているはずが、寒い寒い!来月はもう少し暖かいと良いな!

O夫妻が、月島にある鍛冶屋さんを見学してきたという話をしてくれた。本当の鍛冶屋さんが見学できるなら行ってみたいな〜といろいろお聞きした。世田谷区で世田谷区在勤在住の方対象の鍛冶屋の教室がありそこでは、5年やってうまくできるようにならなかったら退会!なのだと言う話。私たちは始めて約6か月。後4年半、頑張ろう!帰宅後ネットを調べたら左久作(http://www1.odn.ne.jp/hidari/)という鍛冶屋さんのようだ。



0 件のコメント:

コメントを投稿